臨在 (Dasein)
「現存在」と和譯される事が多い
定有。定在。定存在
da そこに sein 存在
dasein : 誰かがそこに居合はせる。何かがそこにある
Dasein : あるものが現存すること
Dasein Gottes : 神の存在
臨床
同伴者
同行二人
現前
存在を氣遣ひ、見守る事
存在が生起する場面
場に面する
存在の生起に立ち會ひ、それを擔ふ事を本質とする存在者
場所
場
臨場
に於いて在るのは、個物
道 (形而上) - 器 (形而下)
道
閒 (Zwischen)
非隱蔽性 (Unverborgenheit)
Verborgenheit : 隱されてゐること
開示すること (Entbergen)
ent (除去。離脱) bergen (匿ふこと。守ること)
entbergen : 隱れなくする。あらはにする
verbergen : 隱す
眞理 (Wahrheit)
ἀλήθεια (alētheia)
lēthe : 忘却。隱蔽
覆いを外す事
異言。預言
←→公開性 (Öffentlichkeit)
無差別性
頽落 (Verfallen)
墮罪
$ \ne正當性 (Richtikeit)
認識との一致
←→誤謬
時 - 空閒 (Zeit-Raum)
時閒性 (Zeitlichkeit)
在り方
既在 (Gewesen)
將來 (Zukunft)
おのれ固有の可能性において、おのれをおのれに到來せしめる事 (sich auf sich zukommem lassen)
現在 (Gegenwart)
脱自態 (Ekstase)
「存在と無」
脱自態の行き先は、地平
地平的圖式 (horizontales Schema)
地平融合 (Horizontverschmelzung)
存在者全體 (Seiendes im Ganzen)
背景
風土
生長 (Wachstum)
支配
存在者全體がおのれ自身を形成しつつ支配すること
人閒自身がそれによって徹底的に支配され、かつ人閒が支配できないやうな、かうした全般的支配
人閒はさうした全般的支配についてつねにすでに語りだしてゐる
存在の眞理 (Wahrheit des Seyns)
明るみ (Lichtung)
人閒は存在の眞理を見守ることを本質とする存在者
存在の生起において、性起において、性起させられること (Er-eignung) 性起によって性起させられる (ereignet) もの 固有財產 (Eigentum)
Eigentum : 所有物。財產
勞働 (Arbeit)
保護すること (Schonen)
氣遣ひ
(內世界的存在者) のもとでの - 存在として、おのれに - 先立って - すでに-(世界)-のうちに - 存在すること
良心 (Gewissen)
良心の呼び聲
呼びかけられる者 : おのれのもっとも固有な存在能力へ呼び出される
顏。他者
可傷性
負ひ目
おのれが好き好んで選んだのではないあり方を課されてゐる
固有の存在能力を負はされてゐ、さしあたりそこから逃避してしまってゐる
情態 (Befindlichkeit)
氣氛。氣氛づけられてゐること。感情。雰圍氣
恐れ
神に背を向けつつ神の罰を恐れる奴隷的な恐れ
おのれが擔ふ事を求められてゐる存在から逃避し、自己保存のみを氣に懸けてゐる樣態
神を畏怖しそれに從順に從ふ敬虔な恐れ
不安
存在から逃避せずその重荷を擔ってゐる樣態
世界が現出してゐるといふことの有無を言はさない壓倒性
了解 (Verstehen)
分かること
分節化し、取り集めて保持すること
分かってゐる
適切に對處できること
存在 - 能力 (Sein-können)
存在者の可能性を開示する
下圖。sketch。構想
投射可能な (projectible)
被投性 (Geworfenhait)
被投的企投
受肉
世界が一定の分節秩序をもつものとして與へられてゐるといふ側面
語り (Rede)
言語 (Sprache)
法身說法
世界の語りを藏する
傳達 (Mitteilung)
語りの主題 ($ \ne主語) へと根源的に了解しつつ關はる存在を聞く者と分かち合ふこと
eigentlich : 本來の。眞の
eigen : みずからの。固有の
おのれ固有のあり方を實現してゐる
←→非本來性 (Uneigentlichkeit)
おしゃべり
ひとは同じことを考へてゐる
既知の category のもとに包攝してゐる
人びとが發言を控へることもない
平凡で普通のもののわかりやすさ
もっとも尋常で慣れ親しんだもの
好奇心
曖昧性
←→「とき」の急ぎすぎ
變化は「作用」や「一撃」によって生み出しえない
人閒的な努力でしかないものすべては、現在の世界の狀態にいかなる直接的な變化も引き起こすことはできない
かろうじて神のみがわれわれを救うことができる
discreteness 離散$ \flat\dashv\sharpcontinuity 連續
becoming 生成 : nothing 無$ \varnothing\dashv*being 有 : ceasing 停止
repulsion 反撥$ \int\dashv\flatcohesion 凝集